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Making of Pixia CG  # フリーソフト・Pixiaを使ったCG製作過程(Pixia5.30f使用)

★このページはPixia ver.5〜(新バージョン)対応です。旧バージョン(〜ver.4.x)はこちら

B-01-1.【線画】パソコン上で、Pixiaを使って描く場合
Pixiaを使って線画を描きます。

★レイヤを使って、下描き後に主線を入れる★

私は紙に描く場合でもパソコンで描く場合でも、下描きをしてからでないと主線を描けません。
なのでここではPixiaのレイヤを使って下描きしてから主線を描きます。

下描きしなくても一発で主線を描ける、という貴方は、下描きなしで
どうぞ好みの大きさで新規作成したキャンバス(『ファイル−新規作成』)に描いていってください〜。


★まずは下描き★

何はともあれPixiaを起動します。

新規作成 そして、『ファイル−新規作成』で好みのサイズの白紙を作成します。

新規作成

好みとは言ってもあまり大きすぎるとレイヤを増やしていくうちにPixiaの動作が重くなってしまうことがあるのでほどほどのサイズで。
自分のパソコンのパワーとも相談です(笑)
私はいつもPixiaで画像を扱う場合は長辺1500ピクセル以下程度のサイズで作業しますが、最近のパソコンならもっと大きくても大丈夫っぽいですね。



▼レイヤパネル
レイヤパネル 白紙を作成したら、まず最初にレイヤの名前をわかりやすいように変えておきます。
レイヤパネル(画面上に表示されていなければ『表示−レイヤパネル』を選択)の
「レイヤ0」となっている部分をクリックし(またはレイヤパネルの『編集−レイヤ設定』を選択)、
レイヤ設定のダイアログを出します。



レイヤ設定のダイアログ▼
レイヤ設定 そしてレイヤの名前を「下描き」とでもしておきましょう。
合成方法は「重ねる」のまま、レイヤの濃度も「100%」のままでOKです。

これで「OK」をクリックするとレイヤパネルに表示されるレイヤの名前が
「レイヤ0」から「下描き」と変わります。




下描き フリーハンド[補間] レイヤの名前を変えたら早速キャンバスに下描きしていきましょう。
私はタブレットで描いているので、フリーハンド[補間]でざくざくっていっちゃいます。
ここはまだ下描きなので、あまり細かいことは考えてません。
あ、色が茶色なのは後で主線を黒で描くつもりなので、主線が見やすくなるように
ここでは違う色で下描きしました。別に何色でもいいです。


ペンの種類や大きさはお好みで。

ペンについては、私はこのOパネル(下図)の丸いのや四角いのをよく使います。

ペンの太さを変えたいときは「1x1」の部分をクリックすると出てくるサイズ一覧の中から選びます。

でも初期設定の状態ではあまり太さは登録されていないので、
自分好みのペンの太さをどんどん設定しちゃいましょう。
「1x1」となっている箇所をクリックして「編集」を選択し、
ダイヤログの「追加」をクリック。
そして「ペン先サイズ」で好みのものを設定しておけば、いつでも「1x1」の部分をクリックして
設定したサイズを呼び出せます。
Oパネルでのペン先サイズの設定




★レイヤを追加して主線を描く★

下描きができたら、レイヤを追加して主線を描いていくことにします。
レイヤというのは、透明なシートのようなものだと考えればいいです。
つまりアナログでいうと、下描きした紙の上に透明なシートを置いて、そこに主線を描くというような感覚です。



レイヤ追加 では次にレイヤを追加します。
レイヤパネルの『編集−追加』を選択します。



レイヤ追加ダイアログ レイヤ追加のダイアログが出るのでそのまま「フルサイズ」で「OK」をクリックします。




レイヤ1が追加されました。 すると左のように新しいレイヤ「レイヤ1」が追加されます。





レイヤ設定 そして追加したレイヤの名前を、先ほどと同じようにして名前を変えます。
「レイヤ1」の部分をクリック(またはレイヤパネルの『編集−レイヤ設定』を選択)して
レイヤ設定ダイアログを出し、名前を「主線」としておきましょう。
ここも合成方法は「重ねる」(「乗算」でも可)、レイヤの濃度は「100%」と、そのままでいいです。




レイヤパネル(「主線」選択) するとレイヤパネルが左のようになります。
「主線」レイヤが選択されていることを確認したら、いよいよ主線を描いていきます。
▲「主線」レイヤが選択されている状態

レイヤパネル(「下描き」選択) ※もし左図のように「主線」レイヤが暗くなっていて、選択されていない状態だったら
レイヤパネル内の「主線」レイヤ部分をクリックして選択してください。
▲「主線」レイヤが選択されていない状態



主線描き途中 ペンのサイズや種類はお好みで。
色は後で変えることもできますので、ひとまずここは黒で。t値・d値ともに255で描いてます。

Pパネル
ここでは、丸いペン先でサイズ1×1〜3x3くらいのものを中心に
いろいろ変えながら模索しつつ描いてみました。

細かい部分が描きにくいようであれば、拡大率プラス拡大率を大きくしたり、ルーペルーペを使って描いていきます。

また、私は1枚のレイヤに主線を描いていきますが、複数のレイヤを使ってももちろん構いません。
複雑な線を描くときはそのほうが線を修正しやすいのでいいかもしれません。
たとえば顔の輪郭、髪、顔のパーツ、服でそれぞれレイヤを分けるとか。
レイヤを追加するときは先ほどと同様、レイヤパネルの「編集−追加」をクリックして
レイヤを追加し、レイヤの名前を適当なものに変更してから使うと良いでしょう。




レイヤ設定 また、主線を描く際に下描きの線が濃くて見づらい場合は、「下描き」レイヤの濃度を低くします。

「下描き」レイヤを選択して、先ほどレイヤの名前を変えたときと同様に
レイヤ設定ダイアログを出します。
「レイヤの濃度」の数値を好みに応じて下げれば、
「下描き」レイヤの線が薄くなって見やすくなります。
ここでは50%にしました。


レイヤパネル(「主線」選択) なお、再び主線を描く際には、必ず「主線」レイヤを選択していることを確認して描きましょう。
「下描き」レイヤに描いてしまってはせっかくレイヤを使う意味がなくなります(^^;)
▲「主線」レイヤ選択状態




主線を入れました で、とりあえずこれが主線を入れ終えた状態です。




次に、今の状態では下描きの線も見えているので、主線だけが見えるように「下描き」レイヤを非表示にします。

「下描き」レイヤのLパネルのレイヤ表示/非表示切り替えボタンをクリックしてレイヤを非表示にします。
(※もういちどボタンをクリックすると再び「下描き」レイヤが表示されます)

レイヤパネル
Lパネルのレイヤ表示/非表示切り替えクリック
レイヤパネル



主線を入れました するとこのように主線だけが表示されます。
この時点で気づいた修正点(線の途切れ、はみ出しなど)はできるだけ直しておいたほうがいいです。




★レイヤを結合して主線完成★

最後に、レイヤを結合して(複数枚のレイヤを1枚にする)、線画を完成させます。
※線画が1枚のレイヤに描かれている状態であれば下描きレイヤを残したまま次へ進んでもOKですが、
解説の都合上(^^;)1枚でもひとまず結合することにします。


レイヤの結合 線画が描けたら、「下描き」レイヤを非表示にしたままの状態で、
『画像−レイヤの結合』(またはレイヤパネルの『編集−レイヤの結合』)を選び、
「非表示レイヤを破棄して新規ウインドウ」を選びます。
透明色の結合は、そのまま「不透明にする」にしておきます。


これで「OK」をクリックすると、複数枚のレイヤを使って描いた主線も、
1枚のレイヤに統合されて新規ウインドウで作成されます。

この新規ウインドウで表示された主線を『ファイル−名前をつけて保存』で、
『Pixia[*.pxa]』形式で保存しておきましょう。
別にbmpなどでも構いませんが、この後せっかくPixiaで着色するので、
pxa形式での保存が良いでしょう。

これでとりあえずPixiaで線画が描けました〜。

ここまでできたら、■B-02. 線画の修正へ進んでください。



線画を描く他の方法も見るなら以下のリンクからどうぞ。
●B-01-2. 紙に描いて、スキャナでパソコンに取り込む場合
●B-01-3. その他の方法で線画を用意する場合

このまま先の作業に進むなら■B-02. 線画の修正へどうぞ。


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